【ハンJ公認姫】香山リカネキを応援するんだ2
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ディーネは顔を輝かせて、閃いたとばかりに掌の上に拳で叩く。 「それじゃ! あやつらのプログラムを書き換えて、わらわたちを認識させればいいんじゃ! でかしたぞ!」 ディーネが嬉しそうに顔を綻ばせてオレの元に小走りで寄り、オレの頭を両手でくしゃくしゃにして頬擦りする。 ディーネはオレから離れて木のテーブルに掌を突いて、勝ち誇ったように喉の奥で笑ってオレを見下ろす。 オレは木のテーブルに頬杖を突いて、片手で肩を竦めた。 興味なさそうにオレは横目でディーネを睨み口を歪ませる。 ディーネは掌を木のテーブルに突いたまま、顔を綻ばせて指を弾いて鳴らす。 すると、土鍋と魔法瓶と木のコップが消えて代わりに黒革ベルトに挿した金と銀のオートマチック銃と、斜め掛けの鞘に収められた剣が現れる。 片手を腰に当てて、オレに親指を突き出して歯を見せて笑う。 「ハンターと戦うのにやわな銃は命取りじゃからな。銃はわらわからのプレゼントじゃ。それにしても、今の時代の剣は随分な業物じゃのう。感心じゃわい」 ディーネは両手を腰に当てて木のテーブルに置かれた鞘を見て頷き、後頭部で手を組んで呻る。 オレは木のテーブルに両手の掌を突いて椅子から勢いよく立ち上がった。 「なんだよ、これ!? ハンターを味方につけるのに戦えってか!? 冗談じゃねぇぞ!」 オレは金と銀のオートマチック銃を指さして、両手の拳を木のテーブルに叩く。 「じゃ、どうするんじゃ? お前はこのまま逃げるのか? 何もせずにミサとネロを見捨てる気か?」 オレの眼が動揺でさざ波の様に揺れる。やがて俯いて拳を握り締める。 「オレは……ミサとネロを見捨てる気なんかねぇ。ただビビッてただけだ。いつもミサとネロがいたからな。ディーネ、手を貸せ。あいつらにたっぷり仕返しするぞ。もしあいつらを味方につけたら、オレをオーヴの主と認めろよ?」 オレは顔を上げて斜め掛けの鞘をゆっくりと肩に斜め掛けする。 肩を動かして、ゆっくりと鞘から剣を抜き、刀身に映るオレをまじまじと見つめる。 意を決して剣を鞘に収め、金と銀の銃を見てオレは腕を組んで首を傾げる。 剣は騎士団からくすねた剣みたいだけど、銃は騎士団からくすねた銃じゃないな。 それに、オレはミサのフックショット川に落としたか? オレは腕を組んだまま、瞼を閉じて首を横に振る。まあいいか。 「やる気になったみたいじゃのう。よかろう、あやつらを味方につけることができたら、お前をオーヴの主と認めよう」 オレはディーネに振り向くと、ディーネは顔を綻ばせて「うんうん」と頷いていた。 オレは舌打ちして、ディーネを無視して黒革ベルトを腰に巻く。 「オレをオーヴの主と認めたわけじゃないのに、なんで武器なんかくれるんだよ。ったく、わけわかんねぇ」 オレはベルトに挿した金のオートマチック銃を抜いて、片目を瞑って片手でオートマチック銃を樹に構える。 金のオートマチック銃をベルトに挿して、今度は銀のオートマチック銃を抜いみる。 銀の銃はフックショットだった。形がミサのフックショットに似ているが、こっちの方が高性能そうだ。 オレは肩を回して、屈伸したり、腕を伸ばしたり体操した。 ディーネは腕を組んで、訝しげな目つきで体操するオレを見下ろす。 「どうやってハンターども味方につけるんじゃ? まさか考えてないとか言うんじゃないじゃろな?」 ディーネはオレの傍に寄ってきてふふんと喉で笑い、腰を回すオレの脇腹を肘で小突く。 オレはディーネを無視して、鞘から剣を抜いて素振りする。 「それができたら苦労してねぇよ。って、ディーネちけぇよ! そんなに斬られてぇか!」 オレは何故か顔が火照り、鼓動が高まり、ディーネを近づけさせまいと剣を振り回す。 オレは気まずそうに頬を人差指で掻いて、剣先をしっかりとディーネに向ける。 オレは驚いて手から剣が滑り落ちて、剣が地面に落ちる。 オレが屈んで地面に落ちた剣を拾おうとした時、体当たりするような轟音と衝撃波がオレを襲う。 オレは青白いドームの障壁を見上げて、剣を拾い上げて鞘に収める。 「そろそろ向こうも本気みたいだぜ? 仲間でも呼んできたんじゃねぇの? ディーネ、さっさとドラゴンに変身しろよ」 オレは腕を組み、ディーネを睨んで鼻と喉を鳴らして笑った。 ディーネは腕を組んでそっぽを向き、鼻と喉を鳴らして笑う。 「わかっとるわい。せいぜい、振り落されんように気を付けることじゃ」 ディーネはびしっとオレに指さすと、片方の指を弾いて鳴らす。 すると、ディーネの身体がぼんっと音を鳴らして白い煙に包まれる。 数秒後に風が舞い、白い煙の中から両翼を広げて二本足で立った白色のドラゴンが現れた。
☆続く☆ おまけ:魔物の正体終了後の雑談コーナー ゲスト:カイト
作者:今回はカイトくんにあらすじのナレーションをお願いしました。
カイト:新エピソードも十話が近いことだし、作者が何か新しいことをしたいとかで、オレにオファーしてきやがった。
作者:もちろんギャラは払いますよ。カイトくん、ギャラはなにに使うんですか?
カイト:そうだな。いくらか親にあげて、あとは好きなものを買いたいな。
作者:おお、親孝行ですね! 因みに何買うんですか?
カイト:そうだな、PS4の本体とか?
作者:世界設定は異世界のアルガスタだ!そんなもん売ってねぇよ!(突っ込みの平手チョップ)
カイト:つうわけで、次回も読んでくれよな!
作者:えっと……というわけで、本番終了後の雑談コーナーでした! 次回もお楽しみに! ディーネは炎を吐いて火の粉が舞い、両手を地面にどすんと突いた。 間抜けなことに火の粉がディーネの翼に降って、ディーネの翼に火が点く。 ディーネは翼に点いた火を消そうと必死に翼を羽ばたかせたり、翼に振り向いて鼻息を吹いたりして暴れている。 オレはそんなディーネを見て、腰に手を当てて額に手を当て、瞼を閉じてやれやれと首を横に振る。 「なにやってんだよ。無暗に炎吐くからだろ。火事になるだろが」 ディーネが暴れる度に地響きと、翼を動かす度に悪戯に風が舞う。 ディーネが地面を左に右に転がりながら、やたら暴れながらの怒声が聞こえる。 ディーネがオレの傍で立ち止り、オレは何かと思いディーネを見上げる。 ディーネは不敵に笑い、腹いせに荒い鼻息を吐くとオレは吹っ飛んだ。 「なにするんだよ! お前、ドラゴンになると態度がでけぇんだよ!」 オレは吹っ飛びながら腕を下げて叫び、ディーネに拳を振り上げる。 尻を擦りながら、ディーネを指さす。尻に小石が食い込んで痛い。 「ディーネ! 覚えてろよ! こいつで仕返ししてやるからな!」 オレは胸のオーヴを握り締め、片方の手でオーヴを指さした。 ディーネは二本足で立って腕を組み、鋭い牙を覗かせて不敵に笑いオレを見下ろしている。 「オーヴの力もロクに使いこなせないひよっこがかい? 笑わせるんじゃないよ。……ここにいると危険だ。さっさと逃げるよ」 ディーネはオレを皮肉った後に、何かを感じ取ったのか急に空を仰ぎ、瞼を閉じて肩を竦めて首を横に振る。 両手を地面に静かに突いて、首を左右に振りながら四本足でオレに近づく。 オレは胡坐をかいて不思議に思って腕を組んで首を傾げる。 ディーネはオレの傍まで来ると背中に乗れと言わんばかりに、ディーネは両翼を羽ばたかせて顎をしゃくる。 オレが顔を上げるとディーネは不敵に笑い、またディーネは鼻息でオレを吹き飛ばす。 今度は樹の幹にオレの背中が激突する。背中が軋んだ。 オレは尻が痛くて尻を擦りながらディーネを指さす。指さす手に力を入れて、手が震える。 オレをオーヴの主と認めたわけじゃないから苛立ってるのか? 「てめぇ! 絶対わざとだろ! オレを引っかけやがったな!」 尻を擦りながら顔を上げると、切り株ベットや木の枕、木のテーブルが消えていた オレがディーネに顔を戻すと、ディーネは瞼を閉じて二本足で立ち上がり肩を竦める。 「引っかけたつもりはないんだけどねぇ。ただ、お前をオーヴの主と認めたくないだけさ。状況は不味くなってるのは確かだよ」 ディーネは地面の匂いを鼻で嗅いだり、しきりに頭を上げて左右に首を振る。 オレは尻を擦りながら、怒りでディーネに拳を振り上げる。 「おい、ディーネ! 少しくらい休憩させろ! さっき食ったばっかだぞ!? 戻しちまうだろ!」 オレは舌打ちして、おもむろに立ち上がりズボンの汚れを両手で払い落とす。 急な運動でげっぷが出そうになり、オレは慌てて口許を押さえてお腹を優しく擦る。 レス数が1000を超えています。これ以上書き込みはできません。