0832伝説の名無しさん垢版 | 大砲2017/07/10(月) 15:38:23.39 一枚のビニールが朝日の方から滑ってくる だれの元を逸れたのか その音だけが響く通り 振られるサイコロ いつも違う目で 捨てられた猫が 今の僕と重なって 愛おしくなった 涙に手を伸ばした 夕日が雲に覆われていく 金もない 食べ物もない 勇気もない 明日生きられるかもわからない 地獄の底のような場所で 一つの方向へ心の針が振り切れた 雨の通りの路地裏 宿無しと猫はもういない