「70年代中頃に小さなライブハウスで、”ねじ式コンサート””大場電気鍍金工業所コンサート””夜行コンサート”
のタイトルで、ひき語りを続ける一般には無名に近いミュージシャンがいた。ある日、突然、一面識もない彼女からりんごが
一箱送られてきた。「いつもお世話になってます。勝手にタイトルを使わせてもらって申しわけありません。おわびのしるしです。つげ義春さんにも宜しくお伝え下さい」と書かれた丁寧な手紙が添えられてあった。]

元ガロ編集長談