「うおわっ!?」

「ひゃあ!?」

小さな白い影は俺の声にびっくりして泣き出した。良く見ると白っぽいパジャマを着た女の子だ。
その直後、「ドスン!」嫁がベッドから転げ落ちる音がし、寝室から飛び出して来て廊下の照明を点けた。
そして一瞬固まった後、泣いている女の子を落ち着かせ始めた。俺は何で女の子が家に居るのかを聞いたら、
「○○ちゃんじゃない!俺君の姪っ子でしょ?今晩預かるって何回も言ったしさっきも言ったじゃない。
玄関に靴あったでしょ?メール送ったのも見てないんでしょ?最近疲れてるとか言って
注意力散漫でボヤボヤして生返事ばっかりしているからこうなるのよ!
お風呂入ったらさっさと寝れば良いのにいつまでも起きてダラダラして
弱い癖して酒飲んで顔真っ赤にして寝るから朝起きれずにいつもバタバタ(以下略」

○○ちゃんびっくりしたね〜。こんな酔っ払いほっといて寝ましょうね〜。
嫁の口から機関銃のように出て来る歯に衣着せぬ言葉に、俺は打ちひしがれた。

姪っ子が丁度トイレから出て来たタイミングで俺が廊下の電気を消したらしい
そう言えば、兄貴から○日に姪っ子を預かってくれと言ってたが
それが今日だったのは綺麗さっぱり忘れていた。
嫁。俺は疲れていたんだ。

終わり。