「真ん中っ子」は「攻撃的」になりがち?

中間子は親の愛を独占したことがない

 第一子は第二子が生まれるまでの間に親の愛を独占します。また、末子は甘やかされ、長い間赤ちゃん扱いを受けることができます。しかし、中間子は上下に挟まれ、一度も親の愛を独占したことがなく、常に競争を強いられます。  そのため、他のきょうだいをかきわけて自己主張しなければならず、競争的な性格になりやすい、とアドラーは言いました。
 また、常に上下と競合するために、その地位は不安定で「自分は無視されている」「愛されていない」「不当に扱われている」と感じやすくなります。そしてそのような「不正や不公平」に対して敏感で「自分は闘わなければならない」と考え、その結果、攻撃的で、すねた人になりがちです。
 また、中間子には常にお兄さん、お姉さんという追いつくべき目標が明確にあります。そのため、現実主義になりがちで「名よりも実を取る」傾向が強くなります。 
 三人きょうだいの場合、中間子の中でも、特に第二子は第一子と正反対の性格になりがちです。第一子が活発であれば、第二子はおとなしく、という風に逆になりがちです。第二子は年上の第一子と競合しない分野で自分の特徴を出そうとするからです。
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