年金生活や利子生活の老人が若者を苛烈に搾取すると、社会の活力がどんどん削がれて来ます。
実は、資本主義経済の最大の欠陥は、老人の資本家が若者の労働者を搾取する構造にあります。
若者を搾取する事を老人の特権だとして、老人の側が何の痛痒も感じなくなれば、その国は遅かれ、早かれ破産してしまいます。
末端の若者の置かれた惨状たるや想像を絶するもので、それこそ塗炭の苦しみを味わいながら結婚も育児も許されない男女が大勢います。
それを知りながら、老人の側が彼らの痛みに共感できないと言うのであれば、そういう国はモラルの倒錯した畜生の国になってしまいます。
しかも、高齢者ほど投票率が高いため、議会では高齢者の権益ばかりが優先される事になり、若者への搾取は法的に正当化されてしまいます。一度制度化して定着してしまえば、それを覆すのは至難の業です。
なぜなら、老人が若者を搾取する構造を批判するのは、突き詰めていけば資本主義と民主主義という近代国家のシステムそのものを否定する事につながってしまうからです。
そもそも、右肩上がりの経済成長がなければ、利子がつかないので資本主義というシステムは続くわけがありません。