察しが悪いコウトとコウト一家が嫌い

施設に入っているトメは初期認知で実子とその配偶者しか覚えていない。孫たちも
年長の1〜2名を時々思い出すことはあるが、他の孫は覚えていない
覚えていない孫がお見舞いに行っても、トメにとっては見ず知らずの他人だから
警戒してしまって数日不安定になる
年末年始は毎年、トメも施設を外泊し、義兄家でお正月を過ごす
そのときは実子たちも配偶者と一緒に顔を出すけれど、孫たちはトメの健康状態を
配慮してさみしいけれど我慢して訪問は遠慮している

なのに、コウト
コウトは人は好いけど察しは悪い。はっきりいうと馬鹿
だからどれだけトメの状態を説明しても
「かわいい孫が顔を出せば、かーちゃん(トメ)は喜ぶって!」
の一般論を振りかざしてコウト子とコウト子夫を連れて義兄家にやってくる
コウト子すら覚えていないトメにとって、体育会系でガタイの良いコウト子夫は恐怖対象
絶対に目を合わさないし、コウト一家が帰った後、しばらくは不安定になる
だから「来るな」「連れてくるな」とはっきり言うんだけど、アホな性善説の悪いコウトは
「あいつ(コウト子夫)が行きたいっていうんや」
「あいつ(コウト子夫)はいいやつなんや。馴染もうと思って一生懸命なんや」
とズレた返事ばかり
今年も「連れてくるな」と今の時点ではっきりきっぱり言っているのに、
「コウト子夫も行きたいっていうから連れて行くね」
察しの悪い馬鹿にははっきり言っても「来るな」の日本語が通じない
しかもコウト子夫の目当ては親戚づきあいなんかじゃない
義兄家が知り合いの仕出料亭に頼んでいる正月料理
食い意地のためならトメの不安は二の次で押しかけてくる図々しさが心底嫌い