わずかな米をお粥にして妹にやる。スプーンでお粥をすくう時、どうしても角度が浅くなる。
自分が食べる分は底からすくう。実のあるところを食べ、妹には重湯の部分を与える。
幼い妹の世話は父や母のように出来ない、妹に食べさせるつもりの食糧まで自分が食べてしまい
生後1年半の妹を死なせてしまったと現在でも悔やんでいるのです。
妹が自分の手の中で死んでいったこと、亡骸を自分で火葬したこと、その骨をドロップ缶に
入れていたこと、この辺りのエピソードは全部実話です。

飢えた妹はよく夜泣きした。野坂は泣き止ませるために頭を叩いて脳震盪を起こさせたことも
あったという。妹に対する扱いは虐待に近かったことは野坂も認めている。