「ほんとに穿いてないの?」
「穿いてないっすよ、ほら」
「どれ」

ぐっとのぞき込むヤツ
案外長く「オレ」を見詰める
「え?あっほんとだ」

その視線の奥に微かに光る好奇に
オレは思わず反応する
かろうじて彼が視線を外した後だった
あやうくオレの内面が
ヤツの目の前でピクピクと反応し始めるところだった

あと少しあのままでいたら
オレは隠れるスベもなく反応し
それを認めたヤツの瞳にますます興味の色が浮かび上がれば
オレは止めることもできず
溢れかえってしまったかもしれない

・・・危ないところだった