ポルノ女優になって3年、アジア系アメリカ人のジェイド・クッシュさんは典型的なアジア人の配役を避けてきた。マッサージセラピストの役を演じた時には、監督からブロークン・イングリッシュで話すよう言われたが、断った。監督から「母国語で話してくれ」と言われたときも、「私はシカゴ生まれなのよ」と言い返した。

ある時、自分が出演した作品に一風変わったタイトルがつけられていることに気づき激怒した。作品の名前は『悶絶点心』。こうした経験はアジア系俳優の間では日常茶飯事だ。彼女たちはフェティッシュの対象とされたり、時代遅れの侮蔑的なアジア人のステレオタイプを悪用した役に起用されたりする状況に苦しんでいる。