川崎市多摩区で小学生らが襲われ20人が死傷した事件で、自殺した岩崎隆一容疑者(51)が「引きこもり傾向にあった」と
報道されていることに、約25年間、引きこもり状態から抜け出せない愛知県豊橋市の小崎(こざき)悠哉さん(39)は不安を
募らせる。「周りから容疑者と同一視され、余計社会に居づらくならないか」と、心境を本紙に語った。 (小沢慧一)

「おまえも引きこもってないで働けよ」。自宅居間で、事件のニュースを見ていた父(71)が硬い表情で放った一言に、胸が
えぐられる思いだった。「僕も病院に通いながら頑張っている」。声を振り絞り反論すると、父は何も言わず、再びテレビの
方を向いた。