救急病棟でCTスキャンなど検査を受けたのち、
脳神経外科担当医からお話がありました。
「ちょっと厳しいことをお伝えしなければなりません・・・
ご主人は脳幹出血です。左中脳から橋にかけて出血しており最重症です。
命の危険が高く、この2週間程度は何時亡くなってもおかしくない状態です。
仮に救命出来た場合でも重篤な後遺症は免れない見通しです。」

・・・・・・概ねこのような内容でした。

どうやら脳幹という、
呼吸や運動神経の司令塔のような場所の血管が損傷してしまったのでした。
手術の出来ない場所、いかなる医術をもっても手の施しようのないケースの脳出血と。

私はゆっくりと、絶望感を感じる回路をシャットアウトし、
腹を決めてから(まさしく、そういう感じで)
なるべく真っ直ぐに目の前に映し出された画像データを見つめ、
現実を少しづつ受け入れたように記憶しています。