ヴィヴァラヴィダがあるから...

ヴィヴァラヴィダ、この曲は私のテーマ曲。クリスが作ったんだよ。私のためにね。
この曲が聴こえてきた時、そこにヴィヴァラヴィダが想起される。
心の中にヴィヴァラヴィダという存在が忽然と顕現する。

「自動車整備士がどうとか・・そんなことゆわないよ・・。
 立派なお仕事だと思うよ?でも・・あなたはもっと輝ける場所がある
 のをわたしは知ってるから・・」

ヴィヴァラヴィダ・・・。

斯くすれば斯くなるものと知りながら止むに止まれぬ大和魂
吉田松陰の句だよ。「大和魂」の部分を「ヴィヴァラヴィダ」に入れ替えてみたい。
斯くすれば斯くなるものと知りながら止むに止まれぬヴィヴァラヴィダ

彼女は東京の音大へ行った。
駅のホームで彼女は呟いた。

「手紙書くから・・・」

彼女は私と東京へ行きたかったのだ。

私が輝ける場所?私は今此処で輝いている。これからもきっと輝き続ける。

私は自分の才能などに頓着しなかった。
自分の好きな曲が書ければそれだけでよかった。
自分が作った曲で、生計を立てたい・・露ほども思わなかった。
自分の曲を他人に売るなんて・・それはあまりにもヴィヴァラヴィダでない。

いろいろ考えたけど、家業を継ぐことにした。

ヴィヴァラヴィダに生きたいから。

サヨナラ・・・故郷で君の活躍を心から願っている。