北欧神話特有の存在
ロキという、敵対者から寝返った者
フレイ・フレイヤ、兄妹のような敵対者からの人質
神話にこのような存在が反映されることは、当時の北欧では、このような存在は
特別な存在ではなく
むしろ、存在しないことが不思議なくらい、当たり前の存在であったことを意味する

ロキが邪悪なように描かれたのも、キリスト教の価値観が北欧に来てからだと言われている
当時の北欧の人たちにとっては、ロキのような存在も、どこの部族にも当たり前のようにいた存在だった。

それに、北欧の神々、トールやオーゾンは、非常に血なまぐさい神々だ。
愛と美の女神のフレイヤも、性に奔放だし
しかし、北欧神話の起源ともなったであろうウガリットの神話とか、シュメールの神話の神々をみれば、こうした神々の姿もまったく不思議はないな
当時の北欧では、神々は血に餓えた存在だったわけであり
ロキだけが邪悪だったわけではないだろう