大震災に遭遇した老人が呟いた。『神も仏もあるものか、自分は何も悪いことしてないのに・・・』ってね。
そうだよな。

人生には不条理としか思えない出来事に満ちている。綿々と続く人類同志の大虐殺や不治の病 etc etc。
それを実体験したら『神も仏もあるものか』と思うのが当然。

神の試練さ、と他人事に言うのは易しい。神の試練だろうが何だろうが、
ともかく眼前の暗澹たる己の現実の運命を受け入れるしかない。あるいは自殺でケリをつける。

要するに、己の運命に耐える一つの手段として「これは神の試練なんだ」と、
自己暗示させる。この手段は案外有効なのかも知れない。