ジズとベヘモトとレヴィアタンという、すべての動物の頂点に立つ陸海空の巨獣という組み合わせはイランのゾロアスター教神話にさかのぼるといわれている。
同様の組み合わせは、おそらく同じようにイランの影響を受けたロシアの民衆宗教詩『鳩の書』にも「駝鳥、一角獣、鯨」という組み合わせで現れている。
 しかしレヴィアタンやベヘモトと違い、ジズはヘブライ語の言葉遊びの賜物であり、ギリシア語やラテン語聖書に現れるような怪物ではなかったため、
キリスト教思想、特に悪魔学内ではほとんど知られていないようである。