自分は父親と仲良しって言われてる。でも本当はそういうんじゃない。
きっかけは小学生の時。妹にべったりな母親から、「あんたは大嫌いな姉にそっくりだから嫌い」と言われて色々されるようになった。
生活自体は妹と変わらないが、発言の揚げ足取りや趣味をバカにする、自分をバカにする替え歌を作って目の前でニヤニヤ歌う、
など、地味にイラッと来るガキレベルの嫌がらせ。妹も便乗してきてケンカになって、でも母親がかばうのは妹。
その頃から母親が自分たち子供の前で、父親を貶めるような発言や、昔の恨み言を言うことが多くなった。
飲み歩いてばっかで出世できない薄給、とか、昔こういう時にこんなことされた、姑の嫁いびりからかばってくれなかったひどい、とか。
確かに子供でもそりゃひどいなーと思うようなこともあった。でも、父親は飲みはするがアル中じゃないし、短気だが暴力はしない。
そのうち妹も、母と同じように父親をバカにしたり、嫌がるようになった。
別に父親の事はたいして好きでも嫌いでもなかったが、なんだかそんな父親がかわいそうになってきたのと、
「このままだと、父親が家庭を捨てて出ていくかもしれない」という危機感、
「ここで父親についたら、少なくとも父親は自分の味方になるかもしれない」という打算から、なんとなくかまうようになった。
といっても、隣で手をつないで歩くとか、話しかけられたら反応するとか、そんな感じ。
それでも父親はうれしかったらしくて、色々と味方してくれた。
今は実家を出ているけど、最近母親から「あんたばっかりお父さんに大事にされてるわよねー。妹ちゃんにもお母さんにも冷たいのに」
と電話で言われた。
そりゃあんた、いくら昔の被害者とはいえ、同じネタで10年以上も恨み節全開にされたら冷たくもされるだろーよ。
そのネタでアッシー、財布、日曜大工、庭のリフォームやらせて、文句ばっかで一言も褒めないどころか、ねぎらいもなかったじゃんよ。
いつまでもつらい過去に引きずってる自分が変らないかぎり、何も改善しないと思うんだけど、たぶん言っても分かんないだろうな。
打算で父親に優しくしてた事は、今でも罪悪感がある。