【天狗2】
天狗という言葉は中国から日本へもたらされたもので、平安時代には流星やトビのように考えられ、物の怪のように人に憑いたり、未来を予言したりもした。
鎌倉時代頃から山伏がしばしば天狗にたとえられるようになった。
昔話に登場する天狗は「宝物交換」「何が一番怖い」など、人間に騙される役割で登場することが多い。
一方、伝説・世間話での天狗は、畏怖を持って語られている。
天狗が松に腰を掛けたとか、天狗が住んでいたとか言われている「天狗松」がある所では、その木を伐ろうとすると鋸が滑って伐れなかった・天狗松が唸り声を上げたという。