近年、神社や神道への関心が高まるとともに
神社の起源が神話にあることをいいことに、
様々な根拠のないオカルト的な私説を述べる方たちが
爆発的に増加しています。

しかし、そのほとんどは誰かの受け売りかフィーリングのみを
根拠おしたものにすぎません。

神話学は文献や伝承を根拠に、ひとつひとつの神話の深奥を
学問的に解明しています。

たとえば古代出雲研究における紀紀以外の一級資料である
『出雲国造神賀詞』、過去レスを見てもほとんど触れられていないし、
巷の三流歴史推理小説の怨霊説や殺された説でも触れている人が
少ないが、学問的にはかれらは出雲研究のスタートラインにすら
立っていないことになる。

オカルト板や私的な歴史推理小説であるとあきらかにして
述べるのは自由だが、いっぱしの研究や学問のように述べるのは
単なる見せかけであると喝破されよう。