前漢〜後漢から始まる原始道教から現在に伝わる主流派には
五斗米道、天師道の流れを汲む正一派、玄天上帝を尊崇する武当道
南朝梁の時代に有名な神仙ヒエラルキー「真霊位業図」を作った上清派
王重陽という人物が創始した全真教(儒仏道の三教一致を説く)

主流になってるのはこのあたりじゃないかな
民間信仰に影響を与えてるのは明らかに全真教だから
道教なら全真教が一番元気あるのかも

というのも実態が分からんのよね
現在では関聖帝君や媽祖と言った民間信仰上がりで元は道教と何の関係もなかった
神々の御札とかもあるからそれが確固たる「道教」とは明言しずらい
それどころか小説出身の孫悟空すらも偉大な神としてこの民間信仰形態の中にいる
信仰面で上記の神々が道教元来の三清尊なんかよりも上位に君臨してるもんだから
「道教」の最高位に君臨している神々も民間信仰出身の存在になっている
創業者達が力を失って、伸び盛りな改革派の新人達がほぼ会社の中心に居座ってしまってるような感じ

日本の場合なら安倍晴明が使役したと言われる
十二神将の一柱でもある天后は媽祖のことでもあるし
足利尊氏が守護神として祀っていたのは戦神としての面もあった関帝

日本は中国の民間信仰の中に取り込まれた道教に対しての影響の方が濃いと思う
現に道教系で日本と一番関係が濃いのも媽祖と関帝じゃないかな