グレーの護衛艦が何隻か停泊している。その港の道路をはさんで丘へ上がった所に
舞鶴統監部があった。広報員のおじさんは門に入る前帽子をかぶり運転しながら門衛に
軽く敬礼して中へ入る。敷地内の緩やかな坂を登って幾つかの棟を過ぎると
「幹部候補生 試験会場」の立看板があった。車を降りその受付で
1次試験の合格証&2次試験案内
を出して中へ入る(この時午前8時前、受付終了の30分前になんとか入れた)。
広報員が「僕が付いて行けるのはここまでやから、・・・頑張って」と
見送る。真知宇「ありがとうございました」と言って、受験生控え室に入る。

中へ入ると、その日の2次試験受験生が二十数人ほどいた。
空いている席もいくつかある(2次試験辞退者?)。
海自制服を着た受験生も数人いた。どうやら現職自衛官の
幹部候補試験受験者らしい。他は真知宇と同じくスーツ(背広)着た一般受験生。
2次では面接があるとあって、さすがにラフな格好での受験生はいなかった。
前の掲示で自分の席を確認して座る。
控え室には白い制服を着た(たぶん佐官)試験監督官のおじさんと、
女性自衛官がいた。この試験監督のおじさんは常に控え室にいて
論文試験の監督や、面接試験&身体検査(他の部屋で行う)の部屋の出入りの
チェックをしていた。白の制服に肩の黒と金の階級章がかっこいい。
たぶん曹クラス(制服の腕の部分にくさび形のマークがある)の女性自衛官は
試験の補助(答案用紙の配布・回収)や
面接試験場や身体検査場(軍医棟)への道案内をしていた(けっこう美人)。

試験監督官によって、A班・B班・C班・D班に分けられ、
「午前中面接、午後身体検査」のグループと「午前中身体検査、午後面接」の
グループとに分けられる。