一神教では人は神の似姿として他の生物を支配する存在だが、
科学では人も地球が誕生して生れては滅び去っていった
一つの生物種に過ぎないと捉えるだろう。自然崇拝も度が過ぎれば
そんなふうに自然のためには人類が滅んでもいいという発想になる
だろう。しかし、たとえ他の生物種を犠牲にしても自分の種が生き残る
ことを考えない生物種など存在するだろうか。タガメがカエルを、ライ
オンがシマウマを前にして「僕は君を食物にしないと生き残れないんだ。
ごめんね。」なんていう感謝の気持ちを抱いて相手を食べているだろうか。
自分が食物にしている生き物に対して憐みや感謝の感情を持つのは人間だけ
ではないだろうか。