江戸時代に一番積極的に妖怪を広めたのは、平田篤胤だ。

平田篤胤の元々の目的は、日本人の為の日本人の思想の創設。これが「平田国学」の基本理念。
要するに、幕府を批判して尊皇攘夷をやりたかったわけ。

いきなり江戸時代に危険思想をばらまくのはとっても危険だから、平田はまず妖怪や神代文字など
で一旦クッション作って読者を増やし、その上で平田国学を伝えた。

何やら…今の時代に通じる話ですなーw

平田国学によって尊皇思想に多くの人がかぶれ、結果的に明治維新は達成できたが、元々平田国学
は危険思想だから、先鋭化したトコは明治政府からも弾圧を受けてしまう。ここいらへんは島崎藤村の
「夜明け前」に詳しいよね。