鯛島(たいじま)は、古座川の河口から約1キロメートル沖にある無人島。対岸から見ると鯛の姿に見え、ちょうど目にあたる位置に空洞があることから、「鯛島」の名がついた。

九龍島(くろしま)は、鯛島に隣接する無人島。鯛島より大きく、島内は亜熱帯性原生林に覆われている。「九龍島の自然林(スダジイ等の植物群落)」は町指定天然記念物となっている。

九龍島はかつて「黒島」と表記されていたが、新宮市教育委員会が管理する「熊野学」のWebサイトによれば、元和6年(1620)に古座浦で船遊びを行った南龍公(初代紀州徳川家藩主 徳川頼宣)が九龍島と表記を改め、島内に弁財天を祀ったとされる。