記事には、いじめられた人たちの、その後が、載っています。村上清というライターは、
わざわざ彼らの家庭にまで、取材しています。

村田さんの家に電話する。お母さんが出た。聞けば、村田さんは現在はパチンコ屋の
住み込み店員をやっているという。高校は和光を離れて定時制に。
お母さん「中学時代は正直いって自殺も考えましたよ。でも、親子で話し合って解決していって。
ウチの子にもいじめられる個性みたいなものはありましたから。小山田君も元気でやっているみたいだし」
住み込みの村田さんは家族とも連絡が取れないらしい。パチンコ屋の電話番号は、
何度尋ねても教えて貰えず、最後は途中で電話を切られた
沢田さんに電話してもお母さんが出た。電話だけだとラチが開かないので、アポなしでの最寄り駅から電話。
「今近くまで来てるんですが……」田園調布でも有数の邸宅で、沢田さんと直接会うことができた。
お母さんによれば、”学習障害”だという。家族とも「うん」「そう」程度の会話しかしない。
現在は、週に二回近くの保健所で書道や陶器の教室に通う。社会復帰はしていない。
お母さん「卒業してから、ひどくなったんですよ。家の中で知ってる人にばかり囲まれているから。
小山田君とは、仲良くやってたと思ってましたけど」


この企画の意図は、
いじめられた側の人が
その後どうやっていじめを切り抜けて生き残ったのか

ということらしいけど、誰一人、「いじめを切り抜けて」なんかいません。
村田さんの消息を聞かされた、小山田は、
「でもパチンコ屋の店員って、すっげー合ってるような気がするな」
と、語っております。
ラストでの、小山田とライターとの対談から引用します。