何度も言うようだけど、大事なのは本人がどうしたいかなんだよ

そりゃ確かに「のびのび自由にやれ、ホームランを狙ってこい」って言ってもらって好きに打ちたい子供だってたくさんいるだろうが、「勝たなきゃ野球は面白くない、勝ちたい、勝つためにできることをしたい」という子供だっている
「日本式指導」みたいなのを極端に嫌う人は決まって「子供たちは自由にバッティングをしたいはずだ」って決めつけるけど、必ずしもそういう子供ばかりじゃないだろう
自分がベンチからかけた声によって守備陣がしっかり一歩目を切れた、
バッテリーが初球から気の入ったボールを投げ込めた、
相手投手がランナーを気にしてリズムを崩してくれた、
そういうのを見て得られた「自分はチームに必要とされている」という実感に喜びを感じている子供だっている

グラウンドに立たなくたってそういう充実感を得られるんだから、
グラウンドに立ってランナーを進めたり、
エンドランで野手の間を抜いたり、外の難しいボールを叩きつけて内野安打にしたりすることに一番の喜びを見出す子供はけして少なくないと思うんだ

そういう場合、本人にとっては将来の野球界がスラッガー不足になるなんてことは知ったこっちゃないし、目の前の一戦一戦を勝ちたくて野球をやっているのにその目標から遠回りするような振り回す指導をされたらきっと嫌だと思う

日本の指導者は○○で〜アメリカはもっと自由に〜
みたいな通り一遍のことを言う前に、今一度子供達が野球の何に喜びを見出しているのかを考える必要があるんじゃないかなあ

今回の話とは関係ないけど、本当に海外の野球指導は自由なのか?という問題もあるしね(同じスクール出身のプロスペクトはみんな似たようなフォームしてたりするし)