島袋は完全な被害者だな。純粋な高校生が大人の利害によって、
東都のしかも中央に送り込まれ、そこから人生が狂ってしまった。

ドラフトの評価基準としては六大学の各チーム3番手投手=東都下位中大1番手投手といった感じ。
よってスカウトにアピールするには六大学投手は2日間で3イニングでOKだが、
中大になると、2日間連投も必要になるほど肩に過酷な状況となる。

また平日開催の東都出身者は全く勉強していないから、
プロのフロントや社会人野球でも敬遠されがちで選手引退後の道が狭い。

これが六大学なら補欠でも選手引退後は、学生とのパイプ役を期待されたり、
社業にて純粋に活躍できる道が広いのでJR系やNTT系などで重宝されるが、
中央だとどうしても静岡あたりの楽器屋とかパチンコ・運送系の新興企業が多くなる。

教員免許にしても中大の平日開催の試合環境では不可能。
出身高校も興南のスポーツコースとか非受験進学校の商業科などでは、
基礎学力が違いすぎるので難しい。

そう考えてくるとイチかバチかでプロに飛び込むしかなかった。