中央大学長選、理事会が再選挙へ


1/16(火) 7:57配信

産経新聞



 中央大学(東京都八王子市)の次期学長選任案を理事会が否決した問題で、理事会が学長選の再選挙を行う方向で検討していることが15日、関係者への取材で分かった。理事会は同日、東京都内で定期会合を開いたが合意に至らず、21日の臨時会合で最終決定する。

 関係者によると、この日の会合では学長選を今年4、5月に行うなどとする再選挙の日程案が提出されたもよう。一方、当選した元学長で法科大学院の福原紀彦教授(63)の選任を求める意見も一部理事から出されたが、再選挙の方向は覆らなかったとみられる。

 教職員側は選挙結果の尊重を求める声明を全学部で決議するなど反発を強めており、理事会は教職員側の意見を聞いて判断するとしていた。再選挙が決まれば双方の対立は決定的となる。

 次期学長の選任をめぐっては、昨年10月に行われた現学長の任期満了に伴う選挙で福原氏が当選したが、慣例に反して評議員会と理事会が福原氏の選任案を否決。背景には平成24年の付属中学不正入試問題で

、当時の理事長とともに、学長兼総長だった福原氏が受験生の合格を取り消した対応について批判された経緯がある。

今年の受験生が卒業するころには大きな不利益を被る可能性もあり、マーチ陥落の可能性も含め、今後の動向に目が離せない。