食べ物の好き嫌いはほとんどないが、食は細かった。中学時代は茶碗1杯のご飯で十分。1日にどんぶり飯10杯分がノルマだった花巻東時代は特に苦労したようだ。
仕出し屋の弁当を何個も食べられず、かといって捨てることもできず、机にしまい込んだままカビが生えたなんてこともあった。しかし、プロ入り後は、バランスの取れた食事と筋トレで「脱いだらスゴい体」(日本ハム関係者)に変貌した。

■カネ

 金銭欲はほとんどない。メジャー挑戦について「お金じゃない」と語ったように、格安のマイナー契約で海を渡る。日本ハムでは最高で年俸2億7000万円を稼ぐも、お金は母・加代子さんが基本的に管理。
小遣いは月10万円だが、「毎月の生活費は1万円」とスポーツ紙に報じられたことも。

 寮生活を送り、オフも練習やイベントなどでスケジュールがビッシリだったこともあって金を使うヒマもない。使うとしても同僚との食事代などが主で、プロ2年目には小遣いの余りだけで約200万円を貯めたという。

■英語

「ハイ、マイネームイズショウヘイオオタニ」

 エンゼルス入団会見の冒頭、英語でこう挨拶した以外は日本語で通した。本人は、英会話の能力は「ない」とし、「最初に必要になるのは野球の技術」とキッパリ。米国では当面、通訳に頼りきりになりそうだ。

■ケガ

 高校時代は「左股関節骨端線(骨と軟骨の境目)の損傷」で、半年近く投球練習ができなかった。

 成長途上で患うことが多いそうで、プロ入り後しばらくマウンド上でよく足がつったのも、体が完全に出来上がっていなかったことと無関係ではない。

 17年は開幕後に左太もも肉離れで離脱、オフは右足首の三角骨を除去する手術を受けた。エンゼルス入団に際しては、右肘に靱帯損傷の治療に使用するPRP注射をしていたことが明らかに。
16年のCSで165キロを投げた直後、「肘が飛ぶかと思った」と話したこともあった。が、現時点で大きな影響はない。

 これまでメジャー挑戦した日本人選手と比べても、肩、肘が使い減りしていない点は「売り」にもなっている。