Wゴ喜ブリ◆草子W 第一段

喜はまけぼの。
やうやうスペになりゆく両膝、すこし走りて肉離れしたる太もものもろさ際だちたる。

肉は夜。
現役のころはさらなり、引退後もなほ、ャ軍の多く飛びちがひたる。
また、ただ阿見田代など、豪快に焼き焦がして書くもをかし。ジャップの集会もをかし。

秋はエア。
噂のさして放出いと近うなりたるに、ャ軍の、取材へ行くとて、三つ四つ、
二つ三つなど机と話すさへあはれなり。
まいて、記者などのつらねたるが、GMにたかるを見るは、いとをかし。
年暮れ果てて、残留の声、三顧の礼など、はた言ふべきにあらず。

冬は勘弁。
妻子の近況はいふべきにもあらず、スケジュールのいと白きも、
またグラウンドレベルもいと寒きに、友チャリなど急ぎ催して、
記事もて載せるも、いとつきづきし。
シーズンになりて、GM補佐になりぬれば、チームの扱いも球拾いがちになりてわろし。

Wゴ喜ブリ◆草子W 第七十ニ段

ありがたきもの、オーナーにほめられる喜。またAロッドに思はるる松井さん。
セカンドをよく抜くる火を噴く2ゴロ。イチローそしらぬャ軍。
つゆの二枚舌なき。プレー、技、成績にすぐれ、MLBに経るほど、いささかの焼肉臭なき。
同じ所に住む妻子の、世に恥ぢし、いささかのひまなく隠したると思ふが、
ついに妻子見えぬこそかたけれ。
ポエム、作文など書き出すに、紙面に肉汁つけぬ。
よき伝聞などは、いみじう心して焼くけど、かならずこそ創作になるめれ。
喜、ジーターをば言はじ、ヤンキースとも、契り深くて語らふの、末まで仲よきかたし。