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全米に衝撃を与えた“イチロー元年”
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/mlb/2010/text/201003200004-spnavi.html
■全米規模に広がったイチロー人気
イチロー人気が全米規模に拡大していることを確認できたのは、やはりオールスターのファン投票か。
6月、中間発表が出るたびにイチローの最多得票が現実味を帯びてくる。
このとき、前出のシャーウィン記者は「250万票を超えたら、全米のファンに認められたと考えていい」と話したが、
最終結果は、337万3035票。合格ラインを80万票も上回ったのだから、もう、その認知度に疑いはなくなった。

7月に入ると、ESPNが看板番組の『スポーツセンター』でイチローを特集。
日本にも取材クルーを派遣して、5夜連続でそれを放送した。
人気を計るバロメーターとして登場したイチロー・ボブルヘッドドール(首振り人形)のフィーバーも凄かった。
7月28日の試合で先着2万人に配られたプロモーション人形だが、
前日の試合終了後から、雨の中、最後尾が見えないほどにファンが列をなした。
色とりどりのテントがズラリと並び、列の誰かが宅配ピザを注文すると、
次々に並んでいる人たちが配達人に群がって注文し、明け方までピザ屋が繁盛した、というようなことも記憶に残る。

余談だが、イチローのボブルヘッドドールにも似たような後日談があり、苦労して手に入れた人形をある子供が慈善団体に寄付。
オークションにかけられたその人形には1400ドル(同17万円)もの値がついたが、
その競り落とした人は、人形を寄付した子供にそれを送り返したそう。
これは同時多発テロが起きる前のことだが、そんなエピソードもイチローのボブルヘッドドールの裏に隠されていた。

■記録的なテレビ視聴率
とりわけ、ファンがあっという間にイチローに引き込まれた。4月、マリナーズ戦を中継するFOXスポーツは、
13.6ポイント(当時、1ポイントは1万5000世帯に相当)という記録的な平均視聴率をたたき出した。
もちろん、4月の20勝5敗という好スタートが数字を押し上げたわけだが、
その理由に「イチロー」の名をはばかることなく、誰もが口にしている。