レッドソックスのサイン盗み「クロ」判定も大甘査定? NYメディアは酷評

米各紙のこれまでの情報を総合すると、首謀者と名指しされたのは、ダッグアウト裏で中継を見て
審判の裁定に異議を唱えるかどうかを判断する、映像担当のJT・ワトキンス(30)。

チームの先乗りスコアラーも兼ねており、まず遠征先でセンター後方から相手チームのバッテリーの
サイン交換を入念にチェック。それぞれのクセや傾向を試合前にナインに伝えたあと、ビデオ室に
陣取る。走者が二塁に出たときに、相手バッテリーがどうサインを変えるかを即座に判断して、二塁
走者に伝達したという。

MLBはこれを“違法”と断定。ワトキンスに今季の給与なしの職務停止と、来季の映像担当業務の
禁止を申し渡し、今年のレッドソックスのドラフト2巡目の指名権を剥奪した。だが、フロント幹部
、監督、選手コーチらに一切おとがめはなし。

「アストロズと違い、走者が二塁の場面(全体の約2割)に限って行われた」「ワトキンスの行動を
他のスタッフ、コーチらが把握していたとは言い切れない」と理由を説明。さらに「18年のポスト
シーズンと19年のレギュラーシーズンでは、サイン盗みは確認できなかった」とした。

しかし、コーチや選手の知らないところで、いち職員が勝手にサイン盗みをしていたというのはあま
りに不自然だ。