●分析(フライボールレボリューション)
●分析(打球速度)
●分析(打球角度)
●分析(打球回転数)

■打球の回転数(バックスピン)の損得分岐点は「2,500rpm」

バレル(=長打やHRになる打球)を増やすためにバットをボール下部にインパクトさせて、
・打球をフライにする
・打球に強いバックスピンをかける(=打球に揚力を加える=飛距離が伸びる)
フライボールレボリューションを取り入れている打者が多くなったが、

野球物理学者のAlan Nathan氏によると、
・打球にかけるバックスピンの損得分岐点は「2,500rpm」
・それ以上バックスピンをかけたとしても更なる飛距離UPは期待できない
・理由はバックスピンをかけ過ぎると空気抵抗も増え打球速度も減速するから

なので、打球に強いバックスピンをかけ過ぎてもいけない。
そのためにはライナー性の打球を増やした方が良い、と。

それに気がついている選手達も。

例えば、LADベリンジャーは昨年オフにスイングを改造し、
今年は「打球にバックスピンをかけ過ぎない」ことに成功している。

2019年のベリンジャーは2018年に比べ、
・ライナー割合を大幅UPさせ
・バックスピンを2,500rpmぐらいに減らし
・打球速度を上げ
・飛距離を伸ばす
ことに成功。

■打球種類

LD 19.9% GB 40.0% FB 40.2% 2018年
LD 26.8% GB 30.7% FB 42.6% 2019年

■ライナー&フライ(打球角度15〜40度)の平均バックスピン/打球速度/飛距離

バックスピン2,992rpm 打球速度93.9mph 飛距離326.8ft 2018年
バックスピン2,550rpm 打球速度95.4mph 飛距離336.2ft 2019年

https://pbs.twimg.com/media/EEWT61fUwAEoD5i.jpg