こいつが、「どんな本を読みべき」とか上から目線で言える立場か?
こんなとんでも本出しているくせに

THE 平成プロ野球 記憶・記録に残る30年

まともに校正を通していないのか全体を通して人名・団体名や数字の誤り、事実誤認、
同一ページ内での表記揺れが多く、出版物としては論外と言ってもよい。
まずプレビューで見られるページだけでも多くの間違いが見受けられるばかりか、
内容紹介文にも誤字があるうえに日本語としてもおかしい。

具体的な間違いを挙げると、「MLBに挑戦したNPB投手」ではNPB入団前にMLBに
挑戦したマック鈴木・多田野・マイケル中村ばかりか、NPB在籍経験のない田澤までも
表に載っている。そして敗戦処理で登板しただけのイチロー・青木までご丁寧に投手として
カウントされている。
「平成の大選手・名選手の節目の言葉」では書籍やDVDを紹介しているが、書籍名や
出版社名を間違えているほか、イチローの部分では冒頭の文章が一部欠落している。
「平成プロ野球ベストナイン」では筆者が2018年シーズン序盤に他の媒体に掲載した文章
をほぼそのまま使い回しているため、そこに起因する誤りが多く見られる。そしてランキング
はNPB公式サイトからそのまま引用すればよい中継ぎ投手以外すべて間違っている始末。
捕手部門では「捕手としての出場試合数>全体の出場試合数」の選手が複数いる。
外野手部門に至っては多くの選手が抜け落ちており、ランキングの順位そのものが
でたらめと言ってもよい。
最後に「平成、監督列伝」の成績表では楽天の平石監督代行(当時)が1シーズンで
6度も最下位になったことになっている。平石氏に何か恨みでもあるのだろうか?

はっきり言って1400円も出して購入するだけの価値はなく、このような本を平気で
出版する出版社の姿勢そのものも疑われかねない。

…と、ここまではあくまでもデータ本としての表向きの評価。
見方を変えて「間違い探し本」として見た場合、価格に目をつぶりさえすれば、
プロ野球に詳しければ詳しいほど間違いを探して楽しめる、良質な暇つぶし本に
なるのではないだろうか?また、校正関連の資格を取りたい人が練習台として
購入するのも良いかもしれない。