日本代表「侍ジャパン」が3月5、6日に予定していた台湾代表との強化試合(東京ドーム)が中止となることが15日、分かった。近日中に発表される予定で、昨年12月に就任した栗山英樹監督(60)の初陣は11月になる見込みだ。

新型コロナウイルスの感染再拡大で、台湾代表の日本入国が困難なことから、既に台湾メディアは試合延期の可能性を報じていた。プロ野球の斉藤惇コミッショナー(82)も11日に「できたらやりたいですけど、それはちょっと条件次第ですね」と実施を望んでいたが、来日できた場合でも隔離期間があるなど、試合実施へのハードルは高く、苦渋の決断となった。

来年3月開催予定の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で目指すのは3大会ぶりの世界一。試金石となるはずだった台湾戦では、栗山色*檮レの若手メンバーがリストアップされていた。

今秋のドラフト注目選手で投打二刀流の日体大・矢沢宏太投手と大型二塁手の立大・山田健太内野手(ともに3年)だ。トップチームに大学生が選出されれば、2013年11月に行われた強化試合の大瀬良(九州共立大、現広島)、岡(明大、現ロッテ)以来の快挙≠セった。他にも阪神・佐藤輝、ロッテ・佐々木朗らが最終候補に入っていた。将来の日本球界を背負うフレッシュなメンバーがそろう可能性があっただけに、ファンにとっても残念な中止となる。