オリオールズ投手陣が大乱調 ポストシーズン球団ワーストの11四球で自滅

2023年10月9日 10時36分スポーツ報知

 ア・リーグ地区シリーズ第2戦は8日(日本時間9日)、東地区優勝のオリオールズが本拠地でワイルドカード2位のレンジャーズに8ー11で敗れ、2連敗。レンジャーズは2011年以来のリーグ優勝決定シリーズ(LCS)進出に王手を掛けた。また、同シリーズの登録を外れたオリオールズの藤浪晋太郎投手はブルペン投球練習などを行い、調整した。第3戦は10日(日本時間11日)、アーリントンで行われる。

 ハイド監督の”選択”が試されたのは、2―5で迎えた3回だ。初戦を落とし、第2戦は2回に5失点で逆転を許したオ軍は3番手ベーカーをマウンドに。これが、裏目に出た。1死後、3連続四球で満塁とされ、降板すると、4番手ウェブがガーバーに試合を決定づける満塁弾を浴びた。

 小刻みに追い上げ、9回はヒックスの3ランで反撃も、あと一歩及ばず、2連敗。ボルティモアに移転し、オリオールズとなった1954年以降の球団ポストシーズン史上最多失点となる11失点で、土俵際に追い詰められた。26人登録枠中12人を投手で構成したオ軍。中継ぎ陣の選出で当落ライン上にいたのが、藤浪とベーカー。8月にマイナー降格したベーカーと、シーズン終盤、制球に苦しんだ藤浪を天秤に掛け、ハイド監督はベーカーを登録し、藤浪を外した格好。しかし、蓋を開ければ、ベーカーの3連続四球を含め計11与四球は、1974年のLCS第4戦(対アスレチックス)に並ぶ球団PS史上最多タイとなった。