世界の頂へ必要なもの 平昌五輪で再認識
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2740199026022018000000/?n_cid=SNSTW001
日本サッカー協会(JFA)のナショナルトレセンコーチと
47都道府県協会の技術委員長が一堂に会する「全国技術委員長会議」
(2月17日)でのことだった。
短い休憩時間に入った会議室のスクリーンに突然、平昌冬季五輪に出場していた
男子フィギュアスケートの羽生結弦選手(ANA)の姿が映し出された。
まさにこれから冬季五輪2連覇を懸けて、
羽生選手がフリーの演技に臨むところだった。

その場にいたみんなが、固唾をのんでそのライブ中継を見守ったのは
いうまでもない。
そして入魂の演技を終えた羽生選手が決めのポーズを取った瞬間、
「すげーな」という賛辞とともに拍手が起こったのだった
見ていた私の胸も熱くなった。そして思った。
「サッカーの日本代表も負けてはいられないぞ」


演技もすごかったが、
すべてを終えた後の羽生選手のメディア対応が素晴らしかった。
「これぞプロだ」と思った。
自分が成し遂げたことを自分の言葉でしっかり表現する。

それは自分自身と、回り回って自分が身を置くフィギュアスケートという
世界全体の価値を高めることにもつながる。
そこがしっかりわかっている。さすがは世界王者。
「いいプレーをすれば、勝てば、それで問題ないでしょ」
という次元にとどまった対応しかできない選手とは雲泥の差だ。

>自分が身を置くフィギュアスケートという
>世界全体の価値を高めることにもつながる。