採石権を勝手に移転、山口組に利益?建設会社代取ら4人逮捕
 砂利などの採石権を他社から取得したと嘘の登記をしたなどとして、警視庁組織犯罪対策3課は2日、有印私文書変造・同行使と電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、建設会社「伍稜総建」
(福岡市)代表取締役、菊地範洋容疑者(51)=住所不詳=と同、公認会計士堀友嗣容疑者(40)
=東京都港区六本木=司法書士・竹下公男容疑者ら男4人を逮捕した。組対3課によると、いずれも容疑を否認している。

 組対3課は、堀容疑者は指定暴力団・六代目山口組の資金を運用できる立場にあり、採石事業で儲けた金を山口組に流そうとした可能性もあるとみている。堀容疑者らは、
愛知県瀬戸市の建設会社から採石権購入の交渉をしたが、決裂。それ以前に建設会社から取得していた委任状を変造して悪用したという。

 逮捕容疑は1月、瀬戸市の建設会社名義の委任状を変造し、建設会社が三重県紀北町の土地に設定していた採石権が伍稜総建に移転したとする嘘の登記を申請し、登記簿に記録させたとしている。