小鞠「こんなことされたら嫌いになるに決まってるでしょ!!!!ねえ早くこれ外してよねえ!!」ガチャガチャ

蛍「…しょんなぁ」ポロポロ

小鞠「え?」

蛍「しぇんぱい、私のこと嫌いなんですか?い、嫌だ〜〜〜〜うわーん 涙」
小鞠「(そ、そうか。考えてみれば蛍はまだ5年生。もしかして私とじゃれあいたいだけなのかも…甘えたいだけなのかも…嫌いだなんて言ったら傷つくよね)」

小鞠「ふ、普段の蛍のことは好きだよ。お姉さんが遊んであげるから!さあ、この手錠外して!」

女々しく泣いていたのが嘘のように真顔に変わる。
蛍「今、好きって言いましたね」

蛍「先輩は私が好き。私は先輩が好き。一番幸せな瞬間のはずなのに…どうしてこんな…はあ…田舎にきても…好きな女の子に悪戯してまた離れ離れの繰り返し。嫌だなあ…」チャキーン

ぼそっとで呟く蛍。そしてバタフライナイフを慣れた手つきで繰り出す。

小鞠「え?ナニソレ」

蛍「大丈夫、私もすぐに逝きます。今一緒に死ねば二人の愛は永遠ですよ。」

小鞠「ままままま、待ってよ蛍!」失禁 小鞠「っていうか刃物しまって!!私死にたくないから!」

蛍「心中は許されない愛だから美しいんですよ、先輩。一番幸せな時に死なないでいつ死ぬんですか?今死ねたら最高ですよきっと…先輩は死にたくなるくらい人を愛したことがありますか!?」

蛍「どうせ先輩は頭も悪いし勉強もできないし将来はロリコンの玩具として生きていくしかないじゃないですか。風俗嬢すら務まらなそう…そんな惨めな姿になる前に私が先輩を救ってあげます」

小鞠「あばばばばば…や、やめ」

蛍「先輩、好きです。愛してます。」ザシュザシュザシュザシュザシュザシュ

小鞠「ぎゃああああああああんぎゃああああアアアアアアアアアア…」

断末魔の末、動かなくなった小鞠を見ると蛍はスケッチブックを持ち出しその麗しい小鞠の姿を最後の思い出とすべく一生懸命に記録した。仲良く一緒にスケッチに行った時のことを思い出しながら。
蛍「あの世でも仲良くしてくださいね。ずーーーーーーーーーっと一緒ですよ。先輩♪」

そういうと蛍は首吊り用のロープで自殺。享年11歳。亡骸となった蛍の表情はとても幸福そうな満面の笑みで満ち溢れていたという。

fin