さっき洗濯物を取り込むためにベランダに出たら床の上を弱ったセミ兄貴がノソノソ歩いてて怖かったさそ
えいや!って掴んでお空に放り投げたら最後の力を振り絞ってふらふらしながら飛んで行ったけど
正直「ジジッ!(迫真)」みたいな鳴き声とともに指先に伝わるビビビ!って振動がキモかったさそねえ…

紋別のお嬢を強引に押さえ込んだらどんな悲鳴を上げて、どんなふうに身をよじりながら抵抗するのかを
想像するのは楽しいけど「やっぱり無理やりみたいなのはよくない」ってことを
頼りない軌跡を描きながら力なく飛び去って行くセミ兄貴の後姿から教わったような気がする夏の夕暮れ