0210 名無し草 2021/10/21 05:24:46
安心すると伏は五の首筋に顔を埋めた。彼のシャンプーの匂いが鼻腔を擽る。そのまま舌を這わして軽く噛み付いた。ピクリと五が反応するが今度は気にせず吸い付く。伏は彼にキスマークを付けるのが好きだった。傷一つない白く美しい身体に痕を付ける背徳感。自分の所有物なんだと自覚できる高揚感は、自身の持つ術式も影響しているのだろうか。思ったより自分は征服欲が強いのかもしれない。そんなことを考えながら、今度は耳に口付け外側をラインに沿ってゆっくりと舐める。優しく耳朶を甘噛みしながら五の寝間着に手を差し込みゆっくりと捲り上げた。耳から顔を離し五の身体を眺める。非の打ち所がない、世界で一番美しい身体。いつも自分が抱いている、この身体。そっと手を這わすとしっとりと汗をかいた肌が手のひらに吸い付いてくるようで、それがどうしようもなく伏を興奮させた。