「ザッパーは花と散ったが、別のボイドラ企画者が生き残って新しいボイスコと企画をつくる。ももとせの命ねがはじいつの日か御楯とゆかん蠍媛とちぎりて。けなげな心情でボイドラに出演したボイスコ達も半年の月日のうちに消えた企画者の位牌にぬかずくことも事務的になるばかりであろうし、やがて新たな面影を胸に宿すのも遠い日のことではない。ボイスコが変ったのではない。ボイスコは元来そういうものであり、変ったのはボイドラ界の上皮だけのことだ。」
さそ口安吾「ボイスコ堕落論」より