1/72

ハセガワ 
   80年代末に登場。
   72で長らく決定版だった。が、ファインモールド製の登場や近い将来出現するで
   あろう他社製キットのことを考えるに、その立場はゆらいでいる。
   スタイルはおおむね良い。ひとにより細かい注文が付けられているが一目見て
   全くおかしいというほどではない。
   欠点は、それなりにバラバラなので組みにくい(48ほどではない)。凹モールドが
   繊細すぎて今ではかなり消えかかっているのでリカバリーが大変。
   特に胴体上面と翼。ウイポンが別なのも難点。何機も作りたくはない。
   が未だに総合点では見るべきものがある。

レベル 
   太くて深い筋彫りが特徴。上記の長谷とその辺は対照的で
   合わせのリカバリーはやり易い。翼は一体なので長谷やフジミに
   比べて組みやすい。形にはすぐなる。難点は細部が眠たいこと。
   インテークに大きな隙間が出来る。キャノピーの形が悪い。値段が高い。
   手に入れにくい。

フジミ
   機首のイメージがちょっと違う(太い)と言われるが、組み上げてしまうと
   あまり気にならない。筋彫りは3社のなかで一番適切。
   また、最近発売されているバージョンはF−14Aの後期型(CVW−5の
   機体など)のバルカン砲後部のNACA型ガス抜きのスリットはDの胴体
   部品の左側がまるまる入っていて長谷より正確で手間も掛からない。
   72の中では最も手間が掛からずバリエーションなど揃えるのに適している。
   結論として人に勧めるのならフジミが適していると思う。

ファインモールド
   出来のいいD型がモデルグラフィックスの7,8,9月号の付録というマガジンキット
   として2015年に発売される。
   グローブ上部分が真っ平でイメージを損ねている。キャノピー・風防の枠の
   モールドが大げさで完成させたときのシルエットに響く。
   そのほかはおおむね良い出来でパーツの合いも良い。
   ハセガワ1/72同様兵装が無いので2015年のスケールアビエーション7月号が
   別途必要(他社のウエポンを流用してもいいが)。