>>629
あと大切な理由もありました。
福井晴敏がやりたかったことに深く関係しております。
最終回を観ればお分かりでしょうが、「古代進とはあなた自身の事である」ですね。
2202の宇宙戦艦ヤマトは巡礼者である、というように実は古代進=老害ヤマケット、彼等のお葬式を描いた物語であったのです。
だから滅びの方舟というインフェルノ、テレサというお釈迦さま、宗教に彩られております。
ズォーダーに乗っ取られた斎藤は不治の病に冒され余命宣告を受けた人、記憶を再び失う森雪とは長年連れ添ってきた嫁が認知症になった、という暗喩を忍ばせているのです。
このように視聴者層に訪れる『死』について描いたお話であるのですね。
これをストレートに描くのはとても辛い、だからファンタジー色を強めて視聴者への鑑賞時のストレスを緩和させる為に小林誠氏はビジュアルで施工を凝らした、という理由もありますよ。お分かり?