昨夜、なんとなくWOWOWで録画した「星巡る箱舟」を見た。
映画としての出来はまあアレなんだが、最後の戦闘シーンは興奮したなあ。
当時は気付かなかったちょっとしたタイミングやカット割りなど隅々にまで気が使われているのがよくわかるよ。
まさにメカが役者として立派に演技してる。ちょい役のやられメカまで徹底してるもんな。
それに比べて2202の土星沖海戦の緊迫感のなさといったら。
CGで動かされてるだけの戦艦が「どうだ!」「やったな、今度はこっちだ!」みたいな幼稚なやりとりしてるだけだもん。
アンドロメダという大スターを起用しながら何故あんな悲惨な出来になっちゃったのやら。

そういう意味では2202も反面教師としての役割はあるかもね。アニメ専門学校で悪い例としての教材にはなる。
ただ、「復活篇」みたいなゴミならまだしも、名作「さらば」でやらかしちゃったことが痛い。

出渕先生の2199だけという固い決意はかっこいいし評価できるが、
ヤマト作品としてのピークを迎えるはずだった2202まで監督してくれていたら
映画や模型はずいぶん盛り上がったんだろうなと思うと残念でならない。

皆さんには今こそ2199を再見することをオススメするよ。
当たり前だと思っていたことの大切さを再認識できるから。
2202はヤマト界の新型コロナウイルスだったんだな(特にメカ描写は)。
もう無かったものとして先へ進もう。