>>265
それはニュアンスが違います。
ブンゴーの作劇は結局はポピュリズムに行き着くじゃないですか?
小林誠氏はそれが嫌だったのですね。
大衆に迎合して一つの方向に雪崩れ込む民主主義の勝利。明日はどうなるか分からないけれども、今を大事に生きていこうよ、だから俺が時間断層のスイッチを切ってみせる、実は時間断層は人の意思でやめられる存在であったのだ。
地球やガミラスの軍事産業の反対を押し切ってスイッチをオフにする大統領。
それは原作版ナウシカのエンディングシーンですよね。
今を生きる権利は我々にあるのだ!という楽観的ニヒリズム。
いっときのニヒリズムに酔う現政権。
大統領執務室にガミラスからのコール。
デスラー「大統領閣下。この決断は何を意味しているのかお分りかね?」
大統領「あなた方と同じ道を歩みたくない。我々地球人は平和の道を歩みたい」
デスラー「我々は軍事同盟であるという事実は何も揺るがない。近いうちにこのツケを払う時がやってくる…実に愚かな判断だ」
大統領「それは…どのような意味でありますか?」
デスラー「予感。宇宙が荒れる予感。ヤマトの坊やが帰還する事で宇宙の流れが変わった…丁と出るか?半と出るか?楽しみだね」

というお話を小林誠氏が構想していた可能性は捨てきれないのですね。