>>510
第21話は2202のハイライト。リメイクシリーズの頂点であると思うんですね。
このカットはあの作品のあのシーンっぽくやってみた、オマージュを捧げた…という逸話は何処の作品のメイキング映像のスタッフへのインタビューで聞かれるフレーズですね。
小林誠氏が普段から様々な創作物に触れてアイデアの引き出しが豊富な証拠であります。
それが決してパクリでには見えなく、オリジナルの映像に昇華されている。
あそこまで躍動感のある24分の映像作品に仕上がったのは小林誠氏の細かい調整の賜物であった、その小林誠氏のセンスを包み隠さず公開した。副監督はこのような作業をしていた。それが分かっただけ大きな収穫ではありませんか?
第6章は絶妙なメリハリ加減で物語が進行し、その強弱のつけ方が物凄く心地が良いのですね。各キャラクターの思いやメカが徐々に一体化してヤマト救出作戦へと集約されていく。テーマ性を伝える為に映像も台詞も音楽も見事に溶け合っている。ヤマトを持ち上げ、アンドロメダが大破していくクライマックスで一気にテンションが上がりヒートアップする。
盛り上がった暁には生きる道を誤った人々の精神が昇華されていく、そしてその気持ちが心に染み入るようにヤマトへと引き継がれていく、それらの描写が観ている側に何の違和感も無く素直に伝わるのですね。これは本当に見事な演出ですね。
そして小林誠氏が呟いている通り、ヤマト救出作戦が終わった後の余韻、小林誠氏は改装後の達成感と表現しましたが、余韻に浸りながら次の物語へと向かっていくお開き感がこれまた良いのです。銀河の艦長のナレーションで締めくくり、一本の映画を鑑賞し終わったような充実感をもたらすのですね。