>>303
鑑賞料金+円盤代金
『2202』はさらヤマのリメイク企画です。
さらばが内包するエッセンスを抽出したら、それは、『死のエンターテイメント』に尽きるのですね。
『2202』の物語とは『地獄へと向かうヤマト』『死の運命に抗う人々の話』なのです。
ぶっちゃけ、ミリタリーとかSFというよりも『死と向き合うファンタジー』なのです。
蘇生人間斉藤とは実は『余命宣告を受けた人』の暗喩、頭をぶつけて再び記憶喪失に陥る森雪とは実は『痴呆症になった嫁』の暗喩なのです。
そして何よりも古代進とは『妥協だらけの生き方を選んできたパッとしない人生を過ごしてきた老人ヤマケット』の暗喩。
『貴方の人生の終わり』を真摯に描いた作品なのです。言うなれば、ヤマトファンの
終活を描いているのですね。
小林誠氏は配慮しました、あまりにもダイレクトな内容をファンタジー色に染めよう、と。
それが『コズミックホラーVS宇宙戦艦ヤマト』のビジュアルコンセプトなのですね。
小林誠、羽原信義、福井晴敏
3人の『さらば宇宙戦艦ヤマト』の再解釈が『2202』
仏教的宇宙観、クゥトゥルフ神話、郷愁
そのミックス具合を楽しんでもらいたい。
鑑賞料金や円盤代金を払う価値があると俺は確信しております。特に小林誠氏のビジュアル構成は素晴らしいに尽きる。