>>727
鬼滅の刃という作品は。
少年ジャンプの王道の展開であるのだけれども。特筆すべき点とは。
お母さんの目線の高さでキャラクターを見つめているという点だと思うのですね。
お母さんにとって理想の子供たち。
お母さんにとって「このように成長してもらいたい」という男の子、ある意味、母性のエゴや欲望が描かれているのです。
それは、所々に「炭治郎たちはこんなに心が綺麗な子供でしょ」を強調して描いている箇所が見受けられる、お母さんが我が子を自慢しているように感じられるのです。
そのお母さんの目線は何処にあるのか?それは禰豆子ですね。
清く正しい男の子に囲まれて母性愛が満たされるという。
男の子に囲まれてチヤホヤされたいという少女漫画の王道の展開を少年ジャンプの王道の描き方とミックスさせた事。
全世代を巻き込んで熱狂的に支持された理由のひとつであると思うのですね。
その魅力を余す事なくしっかりと描いているアニメ版は素晴らしいと思うのですね。
05と比べても質的に大差があるのはお分かりですよね?
例えば。05の冒頭の寒さの描き方と無限列車の炭治郎の夢の中の寒さの描き方。
寒さが伝わるのは無限列車の方。吹雪が舞い、キャラから吐息が漏れる。冬の空気感が感じられるのですね。
そのような細かい心配りが成されているからこそ小林誠氏は鬼滅の刃アニメを愛しているのだと思いますよ。