http://futurefactory.goodsmile15th.jp/article-002.html
MAX渡辺
そこでいうと僕らが食玩を始めたことで手に入れたもので何が大きいかっていうと、中国という製造インフラの実態に触れたというのはものすごく大きい。そこにリーチできていなければ今は無いし、あの時に実際に二人で中国にいってすったもんだしたという経験、そこで得た知見やコネクションはかなり大きいですね。

安藝
やっぱり中国でも奮闘している人たちがいて、安く大量にハイエンドなものを造ろうとしているんですけど、でもそれらは全て相反関係にあるものだから上手くはいかないんですよ。誰かに押し付ける、トラブルがおきる、妥協するみたいなのが繰り返し起こってて、あぁこれは大変だなと僕らも感じました。

でも僕は冷静に見てて、「この人たちよりかは上手くやれる」って感じたんです。国も違うからお互いの主張が全く噛み合ってないんですけど、この状況は僕らが立ち入るスキになるというか、もう少し冷静にやれば上手くいくんじゃないかなと。恐ろしさも感じたけど自信も多少はあって、やがて僕らは直接中国の工場で生産を始めるようになりました。
MAX渡辺
その現場を見て僕らは中国とやろうと思ったし、やれる、もっとよくなると思ったんですけど、そうは思わなかったメーカーもいたんです。僕らは中国の工場と切磋琢磨しながらクオリティを上げる方向に進んでいったんですけど、他のメーカーはハイクオリティさを求めなかったりとかして。それは今にして思えば、例えば今ある美少女フィギュアの美麗な面相であるとかグラデーションであるとかは、他のメーカーも手に入れられたはずのメソッドであり環境だったと思うんですよ。